2026年7月21日 2026年7月21日
BtoBビジネスにおけるリード獲得は、BtoCのような「瞬時の衝動買い」とは異なります。長い検討期間を経て、複数の担当者が関与する複雑なプロセスです。このプロセスを理解せず、「流行っているから」と施策を選んでも、無駄なコストを垂れ流すだけになってしまいます。
ですが、Webサイト、SEO、広告、資料請求などに取り組みたいと思っていても、どの施策から始めればよいのか分からない企業も実は少なくありません。自社のサービスや商材にとっての「正解」が見えないからこそ、失敗を恐れて何から手をつけるべきか迷い、立ち止まってしまう企業も多いのが現状です。
- Webからの問い合わせや資料請求を増やしたいが、何から始めればよいか分からない
- SEOや広告に取り組んでも、商談につながる見込み客が集まるか不安
- BtoBリード獲得を内製すべきか、外注すべきか判断できない
結論から言うと、BtoBリード獲得では、最初からすべてを内製化したり、反対に完全に外注先へ丸投げしたりするのではなく、ターゲット、訴求、導線を整理したうえで、必要に応じてプロの伴走を受けながら進めることが重要です。
本記事では、BtoBリード獲得の基本から、質の高い見込み客を集める施策の選び方、内製・外注の判断ポイントまでをわかりやすく解説します。
- BtoBリード獲得で重視すべき考え方
- 質の高い見込み客を集めるための基本ステップ
- BtoBリード獲得に使える主な施策の選び方
- BtoBリード獲得を内製・外注するメリット・デメリット
それでは、数多くの施策が乱立する中で、なぜ今「考え方」から見直す必要があるのか、その理由から見ていきましょう。
BtoBリード獲得とは?
BtoBリード獲得とは、自社の商品やサービスに興味を持つ見込み客の情報を獲得することです。ただし、BtoBではリードの件数を増やすだけでは十分ではありません。この章では、まずBtoBリード獲得の基本と、質を重視すべき理由を解説します。
BtoBリード獲得の「CVの種類」とそれぞれの温度感
BtoBのリード獲得におけるCV(コンバージョン)には多くの種類がありますが、大切なのは「これらすべてが同じ熱量ではない」という点です。
CVの種類と顧客の「検討度合い」の温度感の目安
ユーザーが何を目的に行動しているかによって、検討の進み具合(温度感)は明確に分かれます。
- 【高温】今すぐ客(導入検討中)
- 見積もり依頼・無料相談
サービス導入を具体的に検討しており、他社比較の最終段階にある可能性が高い。
- 見積もり依頼・無料相談
- 【中温】比較検討客(情報収集の深掘り)
- 問い合わせ
課題を解決したいが、まずは疑問点を解消したい段階。 - サービス資料ダウンロード
具体的な機能や料金を知り、比較検討を始めている。
- 問い合わせ
- 【低温】情報収集客(課題の言語化)
- ホワイトペーパー(お役立ち資料)ダウンロード
業界の課題やトレンドを知りたい段階。まだ自社サービス名までは意識していないことが多い。 - ウェビナー申込み
学習意欲は高いが、まずは知識を得たいという段階。
- ホワイトペーパー(お役立ち資料)ダウンロード
飲食店で例えるとわかりやすい
これらのCVの違いを飲食店に例えると、以下のようなイメージです。
- ホワイトペーパーのダウンロード
「店の前でメニューを眺めている人」(興味はあるが、店に入るかは未定) - サービス資料のダウンロード
「店内の席に座り、メニューをじっくり見ている人」(入店済みで、何を頼むか検討中) - 無料相談・見積もり依頼
「店員を呼んで注文しようとしている人」(購入決定の直前)
「リード数を増やす」といっても、「メニューを見ている人」を増やしたいのか、「注文しようとしている人」を増やしたいのかによって、打つべき施策や、その後の営業対応(電話をかけるべきか、メールで教育すべきか)は全く異なります。
まずは貴社のWebサイトで獲得しているリードが、この「温度感」のどこに属しているのかを確認することから始める必要があります。STSデジタルのWebコンサルティング代行サービスでは、現在のリード獲得状況を可視化し、ただアクセスを集めるだけでなく、貴社が真に獲得したい温度感のユーザーを狙い撃ちするためのサイト動線やコンテンツ戦略を設計します。
リード獲得における「数」と「質」のジレンマ
多くの企業が「問い合わせが増えない」という悩みを抱えていますが、真の課題は「問い合わせの数」そのものよりも、「自社のターゲットと合致したリードが獲得できていないこと」にあります。
質の低いリードを大量に獲得しても、以下の問題が起きます。
- 営業リソースの浪費: 商談化しないリードへの電話やメールに追われる。
- モチベーションの低下: 営業現場が「Webからのリードは質が低い」と諦め、Web施策に非協力的になる。
質の高いリードを集めるためには、「自社のターゲットがどのような場所で、どのような課題を感じているか」から逆算した戦略設計が不可欠です。
特にBtoB商材は、検討期間が長く、複数人で比較検討されることも多いです。そのため、単に数を増やすのではなく、自社が受注したい企業や担当者からのリードを増やすことが重要です。
BtoBリード獲得で成果を出すための基本ステップ
BtoBリード獲得で成果を出すには、いきなり広告を出したり、記事を量産したりするのではなく、事前の設計が欠かせません。この章では、質の高い見込み客を集めるために整理しておきたい基本ステップを紹介します。
STEP1. 獲得したいリードの条件を決める
最初に行うべきことは、どのようなリードを獲得したいのかを決めることです。業種、企業規模、担当者の役職、抱えている課題、検討段階などを整理しましょう。
「問い合わせを増やしたい」という目標だけでは、施策の方向性が曖昧になります。「従業員50名以上のBtoB企業で、Webからの問い合わせ獲得に課題を感じている経営者やマーケティング担当者」といった形で具体化すると、訴求やコンテンツの内容を決めやすくなります。
過去に受注した顧客の特徴を振り返ることも有効です。受注しやすかった企業、継続取引につながった企業、単価が高かった企業などを見直すと、自社が狙うべきリード像が見えやすくなります。
STEP2. ユーザーの悩みに合わせた訴求を決める
次に、ターゲットがどのような悩みを抱えているのかを整理します。BtoBリード獲得では、サービスの特徴を並べるだけではなく、ユーザーの課題に対して「自社ならどう解決できるのか」を伝えることが大切です。
Web広告運用サービスを訴求する場合、「広告運用代行を行います」だけでは弱いかもしれません。「広告費は使っているのに問い合わせが増えない」「どの媒体が自社に合っているか分からない」といった悩みに寄り添うことで、ユーザーは自分ごととして読み進めやすくなります。
また、リード獲得では、ユーザーが個人情報を入力する理由を作る必要があります。資料請求やホワイトペーパーダウンロードを用意する場合も、「この資料を読むと何が分かるのか」「どんな課題解決に役立つのか」を明確にしましょう。
STEP3. 集客からCVまでの導線を設計する
ターゲットと訴求が決まったら、次に集客からCVまでの導線を設計します。SEO記事、広告、LP、サービスページ、資料ダウンロード、問い合わせフォームなど、それぞれの役割を整理することが重要です。
まだ情報収集段階のユーザーに対しては、いきなり問い合わせを促すよりも、ホワイトペーパーや事例資料のダウンロードを案内したほうが自然な場合があります。一方で、すでに比較検討段階にいるユーザーには、サービス資料や無料相談への導線が効果的です。
導線設計は、駅の案内表示のようなものです。どの出口へ進めばよいのかが分からないと、人は迷ってしまいます。Webサイトでも、記事を読んだ後にどのページへ進めばよいのか、資料請求や相談までどう進むのかを分かりやすく示すことで、BtoBリード獲得につながりやすくなります。
BtoBリード獲得に使える主な施策と選び方
BtoBリード獲得には、SEO、広告、ホワイトペーパー、ウェビナーなど複数の施策があります。ただし、すべてを同時に始める必要はありません。この章では、それぞれの特徴と選び方を整理します。
SEO・記事コンテンツで中長期的にリードを獲得する
SEOや記事コンテンツは、検索して情報を探しているユーザーと接点を作る施策です。BtoBでは、いきなり問い合わせる前に、課題の整理や比較検討を行うユーザーが多いため、記事コンテンツとの相性が良い場合があります。
ただし、SEOは成果が出るまでに時間がかかります。公開してすぐに大量のリードが発生する施策ではありません。その代わり、継続的に検索流入を生む資産になりやすいため、中長期でWeb集客を強化したい企業に向いています。
Web広告・LPで短期的にリードを獲得する
短期的にリードを獲得したい場合は、Web広告とLPの組み合わせが有効です。検索広告やディスプレイ広告を使えば、特定のキーワードやターゲットに向けて素早くアプローチできます。
ただし、広告は出せば必ず成果が出るわけではありません。広告文では「資料請求無料」と訴求しているのに、LPではサービス紹介ばかりで資料請求の導線が弱い場合、ユーザーは途中で離脱してしまいます。
広告とLPは、チラシと店舗の関係に似ています。チラシで「お得な相談会」と案内しているのに、店舗に行ったらその説明が見当たらなければ不安になります。BtoBリード獲得でも、広告のメッセージとLPの内容を一致させることが重要です。


ホワイトペーパー・サービス資料で検討層を獲得する
ホワイトペーパーやサービス資料は、すぐに問い合わせるほど温度感が高くないユーザーとも接点を持てる施策です。課題解決ノウハウ、比較表、チェックリスト、導入事例などは、BtoBの資料として活用しやすい内容です。
一方で、資料をダウンロードしてもらった後の流れも重要です。ダウンロード後に何も連絡しなければ、せっかく獲得したリードがそのまま放置されてしまいます。メールで追加情報を届ける、関連する事例を案内する、必要に応じて営業が連絡するなど、獲得後のフォローまで設計しましょう。
ウェビナー・セミナーで課題感の強いリードを獲得する
ウェビナーやセミナーは、特定のテーマに関心を持つユーザーを集めやすい施策です。特に高単価商材や、導入までの検討期間が長いサービスでは、ユーザーの理解を深めながら信頼関係を作りやすい点がメリットです。
ただし、ウェビナーは開催して終わりではありません。参加後のアンケート、個別相談への案内、資料送付、営業フォローまで含めて設計することで、商談化につながりやすくなります。
なぜ「単発の施策」は失敗するのか
展示会、Web広告、オウンドメディアなど、多くの施策を並行しているのに成果が出ない場合、多くは「バラバラの施策」になっています。
成功している企業の共通点は、すべての施策が「自社のWebサイト」という軸に向かって一本の線で繋がっていることです。
- 入り口: 展示会や広告で認知を広げる。
- 受け皿: Webサイトで、課題に寄り添う深い情報を提供する。
- 転換: 価値ある資料や無料相談を通じて、リードとして名乗ってもらう。
- 育成: メールやセミナーで関係を深め、商談へと誘導する。
この「導線」が設計されていない状態で、施策を増やしても成果は出ません。なぜなら、BtoBの購買決定は一瞬ではなく、複数のステップを経て積み上げられるものだからです。STSデジタルのWebコンサルティング代行サービスでは、この「入り口」から「育成」までの全プロセスを俯瞰し、貴社の商材特性に合わせた最適なコミュニケーションフローを設計・構築します。
認知(知る)から、理解(納得する)、比較(信頼する)、そして決断(問い合わせ)に至るまで、顧客は各フェーズで異なる情報を求めています。それぞれの施策がバラバラだと、顧客が必要としている情報が届かず、検討を先延ばしにされてしまいます。すべての施策を一本の線に繋ぎ、顧客を適切なタイミングで「次のステップ」へと誘導することこそが、BtoBマーケティングにおける「勝ちパターン」を構築する鍵となります。
BtoBリード獲得の「内製か外注か」という投資判断のポイント
リード獲得における内製と外注。どちらが良いかという議論は、実は「作業を誰がやるか」ではなく、「どちらの体制が、貴社のビジネス成果(受注)に直結するか」という経営判断です。それぞれのメリット・デメリットを、投資対効果の視点から整理します。
BtoBリード獲得を内製するメリット・デメリット
BtoBリード獲得の内製とは、自分たちで運営することで「鮮度」と「愛着」を武器にする投資です。
- メリット:現場の「生の声」を即座に反映できる
営業現場で交わされる「生の声」や「競合との比較」を、その日のうちにWebサイトのコンテンツへ反映できます。このスピード感と深い洞察は、外部には真似できない「自社ならではの資産」となります。 - デメリット:自分たちの常識で動いてしまい、顧客を置き去りにする
内製には多岐にわたる専門知識(SEO、広告、ライティング、解析)が必要であり、担当者の多忙により「手が回らない」状態になりがちです。また、自社内の常識に縛られるため、「業界内では当たり前だが、客観的には伝わっていない強み」を見落とすリスクがあります。
BtoBリード獲得を外注するメリット・デメリット
BtoBリード獲得の外注とは、プロに任せることで「客観的な視点」と「仕組み」を買う投資です。
- メリット:顧客目線の分かりやすさと最短での成果
第三者視点が入ることで、「顧客はなぜ買わないのか」という自社では気づけないボトルネックを明確にできます。また、各分野の専門家が並行して動くため、一貫性のある導線設計とスピード感のある改善が可能です。 - デメリット:事業理解の不足
外注先が表面的な「手法」にしか詳しくないと、自社の商材の細かな強みや熱量がWebサイトに反映されません。また、丸投げにしてしまうと、貴社のマーケティングの核心が社内に残らず、外注先が変われば成果もゼロになるという依存構造に陥ります。
また、施策の優先順位をつけやすい点もメリットです。限られた予算や工数の中で、まず何から取り組むべきかを整理できれば、無駄な施策を減らしやすくなります。
失敗しないための「役割分担」の最適解
成果を最大化する企業は、内製と外注を天秤にかけるのではなく、「得意領域」を組み合わせています。
| 役割 | 担当 | 理由 |
|---|---|---|
| 戦略設計・導線構築 | 外注 | 客観性と専門知見による「勝ちパターン」の構築 |
| 一次情報の言語化 | 内製 | 現場しか知り得ない「顧客の不満・納得」の提供 |
| 施策実行・改善 | 分担 | 得意な分野を各々が実行し、連携してPDCAを回す |
内製か外注か、という二択から卒業してください。重要なのは、「外部の専門知識で戦略の地図を描き、貴社のリアリティでその中身を埋める」という体制を組むことです。貴社の持つ素晴らしいナレッジを、Web集客という仕組みにどう変換するか。内製・外注の境界は、貴社の事業を加速させる最高のパートナーシップへと変わります。
Webのノウハウ不足・リソース不足を解消
上場グループ基準のインハウス(内製化)支援
戦略設計から営業・制作などの実務代行まで、
貴社のリソースに合わせて柔軟に並走・サポートします。
Webのノウハウ不足・リソース不足を解消
上場グループ基準の
インハウス(内製化)支援
戦略設計から営業・制作などの実務代行まで、
貴社のリソースに合わせて柔軟に並走・サポート
リード獲得は「作業」ではなく「事業成長の投資」
BtoBのリード獲得において、内製と外注のどちらを選ぶべきか。結論として、「自社の強みをどこまで言語化し、プロの知見をどこまで掛け合わせるか」という役割の最適化こそが、成果を左右する分かれ道です。
明日から貴社で取り組めるよう、今回のポイントをチェックリストにまとめました。まずは社内の現状がどちらに偏っているかを確認してみてください。
- 「現場の一次情報(顧客の悩み・受注理由)」は言語化されているか?
- Yesなら内製の武器になります。Noなら、まずはここを整理することから始めましょう。
- Yesなら内製の武器になります。Noなら、まずはここを整理することから始めましょう。
- 「Web上の導線」は、顧客の検討順序に沿っているか?
- 自社都合の訴求になっていませんか?ここを客観的に見直すことは、プロの知見を借りる価値が高い領域です。
- 自社都合の訴求になっていませんか?ここを客観的に見直すことは、プロの知見を借りる価値が高い領域です。
- その施策は「次に繋がる一歩」になっているか?
- 単発で終わらせず、認知から育成へと「一本の線」で繋がっているかを確認してください。
- 単発で終わらせず、認知から育成へと「一本の線」で繋がっているかを確認してください。
最後に:大切なのは「依存」ではなく「協働」
リード獲得において最も避けるべきは、自分たちだけで抱え込んで「自己満足のサイト」になることでも、すべてを丸投げして「魂の抜けたサイト」にすることでもありません。
「現場にしかない泥臭いリアリティ」を、マーケティングのプロと共に「顧客を動かす戦略」へと昇華させること。
この協働体制こそが、単発の施策で終わらない、長期的に機能する「事業の資産」を作り上げます。まずは貴社の商材が持つ本来の価値を、Web上でどう定義し直すべきか。そんな「戦略の整理」から始めてみてください。
このようなお悩みがあればご相談ください
以下のような課題がある場合は、BtoBリード獲得の進め方を一度整理するタイミングかもしれません。
- Webからのリード獲得を始めたいが、何から取り組めばよいか分からない
- リード数は増やしたいが、質の低い問い合わせが増えるのは避けたい
- SEO、広告、LP、資料制作のどれを優先すべきか判断できない
- 自社の強みやターゲットに合った訴求を整理したい
- 既存サイトや広告の改善点を知りたい
これらの悩みは、自社だけで解決しようとすると遠回りになることがあります。まずは、「現状のWeb集客において、どこでユーザーが止まっているのか」を特定することから始めませんか?ボトルネックさえ明確になれば、次に打つべき手は驚くほどシンプルになります。
「何から始めるべきか分からない」「Web戦略を一度客観的に整理したい」。そのようなフェーズからでも、私たちは貴社のマーケティング活動を支えるパートナーとしてお力添えいたします。まずは貴社のWeb集客における「現状のボトルネック」を、一緒に整理することから始めることも可能です。
BtoBリード獲得の進め方や、問い合わせ・資料請求につながるWeb集客でお困りの方は、現状整理のご相談からお気軽にお問い合わせください。
強引な営業は一切ありませんので、まずはお悩みをお聞かせください

