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天井の張り替えにかかる費用はどれくらい?
安く済ませる方法はある?
張り替えのタイミングや注意点も教えてほしい!

天井張り替えにかかる費用は施工方法や選ぶ素材によって大きく変わります。
今回は天井張り替えの費用相場、タイミング、安く済ませる方法などをまとめました。
DIYと業者依頼のメリット・デメリットもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
天井の張り替えは、家のメンテナンスの中でも見落とされがちですが、劣化や損傷が進むと見た目だけでなく安全面でも問題が生じてきます。
天井を張り替える方法として、DIYと業者に依頼する方法で迷うこともあるのではないでしょうか。それぞれメリットとデメリットがあるため、費用や作業の手間などを踏まえて検討することが大切です。
この記事では、天井張り替えの手順や費用について詳しく解説します。
・天井張り替えをDIYすると費用を抑えられるが、業者依頼ほどの仕上がりや安全性は確保されないため、それぞれのメリット・デメリットを確認して自分にあった方法を選択する必要がある。
・天井張り替えに使用される素材には、石膏ボード、木材パネル、塩ビ素材などがあり、それぞれ費用や特徴が異なるため、自分にあった素材の選択が重要。
・張り替え後に再度天井を開けるのは手間がかかるため、張り替えと同時に断熱材や防音シートの追加も行うと効率的に室内環境を快適にできる。
天井張り替えにかかる費用と相場
天井の張り替えにかかる費用は、選ぶ素材や施工の方法によって大きく異なります。DIYの場合、材料費のみで済むため比較的安くなりますが、業者に依頼する場合は、材料費に加えて施工費が発生するため、事前に見積もりを取ることが重要です。
DIYで天井を張り替える場合
DIYで天井を張り替える場合の費用は、材料費と道具代が主なコストになります。
材料費は種類や質によって大きく変動しますが、石膏ボードは1平方メートルあたり約500〜1,000円、木材パネルは1平方メートルあたり約2,000〜5,000円、塩ビ素材は1平方メートルあたり約1,500〜3,000円ほどかかります。断熱材や防音材を追加する場合は、これらの材料費も必要です。
道具類は、脚立やはしご、ビスや接着剤などです。ただし、これらの道具は使い回しができるため、一度揃えれば今後のメンテナンスでも活用できます。
業者に依頼した場合
業者に天井張り替えを依頼した場合の費用は、材料費に加えて施工費が発生します。
施工費(労務費)の一般的な相場は、1平方メートルあたり5,000円から1万円程度です。特に、複雑なデザインや特殊な素材を使用する場合は、さらに費用がかかることがあります。さらに廃材処理費や運搬費、事前調査や点検費用なども考慮する必要があるうえ、施工期間や業者の繁忙期によっても価格が変動するため、事前に複数の業者から見積もりを取って比較検討するようにしましょう。
費用を抑える方法
天井の張り替え費用を抑えるには、素材の選び方が重要です。高級な素材を選ぶと費用が上がるため、耐久性がありながらも手頃な価格の素材を選ぶのがポイントです。
業者に依頼する場合は複数社に見積もりを取り、価格やサービスを比較することが大切です。価格が高い場合は、塗装やクロス貼りなどの簡単な作業はDIYで行うことで業者に依頼する作業量を減らし、コストを削減する方法もあります。
天井張り替えはDIYと業者依頼どちらにすべき?
天井張り替えはDIYでも可能ですが高所での作業になるため、作業には高度な技術と安全対策が必要です。費用を抑えられるのはDIYですが、仕上がりや安全面に不安がある場合は、業者に依頼する方が無難でしょう。
DIYと業者依頼のメリット・デメリット
DIYの場合、必要な道具を揃え、自分で作業を行うため費用を抑えることができますが、作業の難易度が高く、慣れていない人にはリスクがあります。業者に依頼する場合は、プロの手によって確実に仕上げてもらえるため、仕上がりの美しさや安全性が確保されます。ただし、費用が高くなる点には注意が必要です。
それぞれのメリット・デメリットをまとめると以下の通りです。
DIY | 業者依頼 | |
---|---|---|
メリット | 費用を抑えられる 作業スケジュールが調整できる | 確実な仕上がりが期待できる 作業時間が短く済む 事故のリスクが少ない |
デメリット | 作業の難易度が高い 仕上がりがプロに劣る 十分な知識が必要 | 費用が高くなる 工事の日程調整が難しい場合がある |
信頼できる業者の選び方
天井張り替え業者を選ぶ際は、以下のポイントに注意しましょう。
複数の見積もりを取り比較する
口コミや評判を確認する
豊富な施工実績があるか確認する
保証やアフターフォローの有無を確認する
最終的には、信頼できる業者との良好なコミュニケーションが、満足のいく結果につながりやすくなります。
天井張り替えのタイミングはいつ?

天井を張り替えるタイミングは、劣化の進行具合や家全体のメンテナンス状況によって異なります。一般的には、天井にひび割れや変色が見られる場合、または天井裏の水漏れが原因で損傷している場合は、張り替えを検討する時期でしょう。
天井張り替えが必要な状況
天井の張り替えが必要となる最も一般的なケースは、天井が経年劣化した場合です。ひび割れやカビの発生、水漏れが確認された場合は、速やかに修繕を検討しましょう。火災や洪水などの自然災害が原因で天井が損傷した場合も、張り替えが必要です。
また、リフォームやリノベーションを行う際には、インテリア全体の統一感を持たせるために天井の張り替えを検討することがあります。
天井の劣化や損傷のサインとは?
天井の劣化や損傷は天井の寿命が近づいていることを示しているため、見つけたら早急に対応するようにしましょう。
一般的なサインは、天井にひびが入ることです。また、湿気が多い場所では、カビや変色が現れることもよくあります。天井がたるんで見える場合や、天井材が部分的に剥がれている場合も要注意です。
天井の張り替えに使われる主な素材と特徴
天井の張り替えに使用される素材は、石膏ボード、木材パネル、塩ビ素材などが一般的です。それぞれに異なる特徴があるため、用途やデザイン、コスト、目的などに応じて慎重に選びましょう。
石膏ボード
石膏ボードは、天井の張り替えにおいて最も一般的に使用される素材の一つです。表面が滑らかで、塗装やクロス貼りがしやすいため、仕上がりも美しくなります。最大の特徴は、耐火性に優れていることです。また、価格が手頃で施工が比較的簡単なため、多くの住宅や商業施設で採用されています。
ただし、湿気に弱いため、水回りや湿度の高い場所にはあまり適していません。湿気対策が必要な場合は他の素材を検討することが推奨されます。
木材パネル
木材パネルは、自然な温かみと風合いを持ち、天井に使用されることが多い素材です。特に、ログハウスやカントリースタイルの住宅で人気があります。
木材の特徴として、断熱性や吸音性があり、快適な居住環境を作り出す効果があります。また、木材は種類が豊富で、色や質感にバリエーションがあるため、インテリアに合わせた選択が可能です。しかし、湿気や虫害に弱い面があるため、定期的なメンテナンスが必要です。
化粧合板(ベニヤ板)
ベニヤ板(合板)は、木材を薄くスライスした板を層状に重ねて作られた素材です。軽量かつ強度が高いという特徴があり、加工が容易で、天井や壁の下地材として広く使用されます。表面を塗装したりクロスを貼るなどの仕上げが自由にできるため使い勝手が良く、コスト面でも優れているため、天井の張り替えに適した素材の一つです。
ただし、防火性や防湿性が求められる場所では、他の素材(石膏ボードなど)と組み合わせることが推奨される場合があります。
PVC(塩化ビニル樹脂)素材やプラスチック素材
塩ビ素材やプラスチック素材は、耐水性や耐久性に優れた点が特徴で、特に湿気の多い場所や水回りで使用されることが多いです。また、軽量で施工がしやすく、コストも比較的低く抑えられるため、予算に制限がある場合にも適しています。
デザイン面でもバリエーションが豊富で、シンプルなものから装飾的なデザインまで幅広い選択肢があります。欠点としては、石膏ボードや木材に比べると高級感に欠ける場合があるため、使用場所を選ぶ必要があります。
クロス(壁紙)
クロス(壁紙)は豊富なデザインや素材のバリエーションがあり、部屋全体の雰囲気を簡単に変えることができます。また、汚れ防止や防水機能、消臭機能が付いたクロスもあり、機能性の面でも優れています。張り替えも比較的簡単で、定期的に模様替えを楽しむことができる点が魅力です。
ただし湿気や温度の変化に弱く、長期間使用していると剥がれやすくなることがあります。特に湿気の多い場所や結露が発生しやすい場所ではカビや汚れが発生しやすくなるため、定期的なメンテナンスが必要です。
天井張り替えの工法の種類
天井の張り替えにはさまざまな施工方法があり、それぞれにメリットやデメリットがあります。素材の選び方も重要ですが、施工方法によって作業の難易度や費用、完成までの時間が異なるため、用途や予算、環境に応じた適切な選択が必要です。
1.直張り工法
2.吊り天井工法
3.天井カセット工法
4.剥がし工法
5.クロス張り替え工法
6.パネル張り替え工法
それぞれ詳しく解説します。
直張り工法
直張り工法は、既存の天井に新しい天井材を直接張り付ける方法です。現在の天井が比較的しっかりしている場合に適用され、既存の天井を撤去する必要がないため、施工時間が短縮されます。廃材も少なく、コストも抑えられる点もメリットです。天井を撤去しないため、リフォーム工事の際に部屋の使用を最小限に抑えることができます。
吊り天井工法
吊り天井工法は、既存の天井から数センチ下に新しい天井を吊り下げて設置する方法です。天井の高さを調整できるため、空間の雰囲気を変えたり、配線や配管、空調設備を天井裏に隠すことができます。オフィスや商業施設でよく用いられ、デザイン性や機能性を向上させることが可能です。通常、金属フレームを使用して天井材を固定します。
天井カセット工法
天井カセット工法は、フレームの中にカセット式の天井パネルをはめ込む方法です。オフィスや店舗で使用されることが多く、天井パネルの取り外しが簡単で、配線や設備のメンテナンスがしやすい点が特徴です。取り外しや交換が容易であるため、将来的なメンテナンスやリフォームを視野に入れた場合に有効です。また、天井デザインも簡単に変えられるため、定期的に模様替えをしたい場合にも適しています。
剥がし工法
剥がし工法は、既存の天井材をすべて撤去して、新しい天井を張り替えます。特にリフォームや大規模改修の際に行われ、既存の天井が大きく損傷している場合や、構造的な問題がある場合に適した工法です。既存の天井を完全に取り除くため、断熱材や防音材の追加工事も容易です。また、隠れていた配線や配管を確認し、修繕することができます。
クロス張り替え工法
クロス張り替え工法は、天井の表面に新しいクロス(壁紙)を貼り替える方法です。表面のデザインを簡単に変更でき、天井材自体を交換することなく短時間で天井をリフレッシュできます。比較的簡単な作業であり、DIYも可能なため、低コストで手軽に天井を張り替えたい場合に適しています。クロスにはビニールクロスや布クロスがあり、汚れに強いものやデザイン性の高いものが選べます。
パネル張り替え工法
パネル張り替え工法は、既存の天井材を撤去し、パネルを新たに設置する方法です。パネルには、木材、金属、石膏ボードなどのさまざまな素材が使用されます。パネルを使うことで、天井のデザイン性を高めたり、断熱性や防音性を向上させることができます。また、施工が比較的簡単で、天井全体を統一したデザインにすることができるため、住宅リフォームにおいて人気の高い工法です。
天井張り替えの手順
天井の張り替えは、見た目を一新するだけでなく、建物の安全性や断熱効果を向上させるためにも重要な作業です。特に安全対策や仕上がりの精度にこだわり、計画的に進めることが、成功の鍵となります。
以下では、天井張り替えの手順を詳しく解説します。DIYの場合も、業者に依頼する場合も基本的な流れは同じです。
・準備作業
・既存天井材の撤去
・天井裏の点検と修繕
・新しい天井材の準備
・天井材の取り付け
・仕上げ作業
・清掃と片付け
準備作業
まず、天井張り替えのための準備をしっかり行います。材料の選定と必要な道具の準備をし、作業を行う部屋の家具や床を保護するために、養生シートやカバーをかけておきます。特に高所作業になるため、はしごや脚立を使用する場合は安定性を確保し、安全対策を徹底しましょう。
既存天井材の撤去
次に、既存の天井材を取り外します。特に古い天井や劣化が進んでいる場合は、この段階でホコリや汚れが出ることがあるため、マスクやゴーグルを着用して作業することが望ましいです。撤去作業は、ビスやネジを外し、天井材を慎重に取り外していきます。この時、天井裏に電気配線や断熱材がある場合があるので、それらを傷つけないように注意しましょう。
天井裏の点検と修繕
天井材を取り外した後、天井裏の状態を確認します。ここで、配線の劣化や断熱材の損傷があれば、修繕を行う必要があります。また、天井梁や構造材が劣化している場合も、専門家に相談して補修を検討しましょう。この段階で、断熱材や防音材を追加することも可能です。
新しい天井材の準備
石膏ボードや木材パネル、ビニールクロスなど、用途に応じた適切な天井材を選定し、必要なサイズにカットします。特に石膏ボードや木材パネルは正確な寸法にカットすることが重要です。天井の端やコーナー部分に合わせて微調整するため、慎重に測定します。
天井材の取り付け
新しい天井材を取り付けます。石膏ボードやパネルの場合、天井梁にビスやネジでしっかりと固定しましょう。軽量の素材であっても、固定が不十分だと天井材がたるんだり、最悪の場合、落下の危険があります。天井裏に断熱材を追加した場合は、その断熱材がしっかりと天井材に隠れるようにします。
仕上げ作業
天井の表面に塗装やクロス貼りを行い、見た目を整えます。塗装を行う場合は、ムラが出ないように丁寧に塗り重ねることが重要です。クロスを貼る場合は、空気が入らないようにしっかりと貼り付け、余分な部分をカットして整えます。コーナー部分や接続部分には、パテを使って仕上げを行い、見た目を美しくします。
清掃と片付け
最後に作業現場を清掃し、道具や廃材を片付けます。特に廃材やビス、ネジなどが床に散乱していると、事故の原因になるため、丁寧に掃除を行いましょう。養生シートを取り外し、部屋を元の状態に戻します。作業後に部屋をすぐに使用する場合は、塗装が完全に乾いていることを確認してから行うとよいでしょう。
天井張り替え時の注意点
天井の張り替えは高所での作業になるため、安全対策が必須です。脚立やはしごの使用時には、転倒や落下のリスクを防ぐため、しっかりと固定して行いましょう。
また、張り替え後に再度天井を開けるのは手間がかかるため、このタイミングで天井裏の断熱や防音対策も同時に行うことをおすすめします。使用する素材によっては湿気や火災の対策も考慮しましょう。
天井の高さや面積に応じた工事計画の重要性
高い天井を持つ部屋では、作業が難しくなるため、工事の計画段階で十分な検討が必要です。脚立やはしごを使う場合には、安全性を確保するため、作業人数や使用する道具にも注意が求められます。
また、面積が広い場合は材料の確保や作業時間の見積もりが重要です。これらの要素を無視すると、工事が長引いたり、材料不足が発生したりすることがあるため、しっかりとした事前計画を立てることが成功の鍵です。
張り替え時の断熱・防音対策も忘れずに
天井を張り替える際には、断熱や防音対策も同時に行うことが推奨されます。特に、天井裏にスペースがある場合は、断熱材を追加することで室内の温度管理がしやすくなります。
また、防音対策として、防音シートを取り付けることで、上階や外からの騒音を軽減する効果があります。後から断熱や防音を強化するのは手間がかかるため、この機会を逃さず対策をしておくと良いでしょう。
DIYでの注意点
DIYで天井を張り替える際には、作業の難易度を過小評価しないことが大切です。天井は高所にあり、脚立やはしごを使用するため、常に安全を確保する必要があります。
また、天井材を取り付ける際には、正確な測定と適切な取り付けが求められます。使用する材料の正しい取り扱い方法を事前に確認し、必要な道具を揃えてから慎重に進めましょう。
まとめ
天井の張り替えは、DIYで行うか業者に依頼するかで費用や手間が大きく変わります。DIYではコストを抑えられますが、作業の難易度が高いため、慎重に進める必要があります。一方、業者に依頼する場合は、費用はかかるものの、プロの仕上がりが期待できるため安心です。
どちらの方法を選ぶにしても、事前の計画と素材選びが重要なポイントとなります。この記事を参考に、天井張り替えの計画を立て、納得のいく結果を得られるようにしましょう。
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