「せっかく開催したウェビナー、動画をアーカイブしておくだけでは誰にも見られない」 「内容を記事にしてみたが、ただの文字起こしになってしまい、最後まで読まれない」
BtoBマーケティングにおいて、ウェビナー(オンラインセミナー)は定石となりましたが、その後の「コンテンツ活用」で悩んでいる担当者は少なくありません。
60分の動画を最初から最後まで見てくれるユーザーは稀です。しかし、その内容を適切な「記事」に変換できれば、検索エンジンから継続的に集客し続ける強力な資産になります。
問題は、多くのレポート記事が「話し言葉をそのまま書き起こしただけの議事録」になっていることです。これでは読者はすぐに離脱してしまいます。
本記事では、動画という「フロー情報」を、検索され続ける「ストック情報(資産記事)」に変えるための、プロの書き方と構成テンプレートを解説します。
なぜ、ウェビナーの「記事化」が重要なのか?
手間をかけてまで、動画をテキストコンテンツにするメリットはどこにあるのでしょうか。大きく分けて3つの理由があります。
1. SEOによる永続的な集客
動画の中身(音声)は、現状のGoogle検索エンジンには完全には認識されません。素晴らしいノウハウを話していても、テキスト化されていなければ検索にはヒットしないのです。 記事化することで、関連キーワードでの検索流入を狙えるようになり、イベント終了後も永続的にリードを獲得し続けることが可能になります。
2. リード獲得の最大化(時間の壁を超える)
「60分の動画を見る時間はないが、5分で読める記事なら目を通したい」という層は非常に多いです。 動画を見るハードルが高いユーザーに対し、テキストで要点を提供することで、本来取りこぼしていた層からのコンバージョン(資料ダウンロードや問い合わせ)を拾うことができます。
3. コンテンツの多様化
人には「動画で見たい派」と「文章で読みたい派」がいます。 記事の中に動画を埋め込んでおくことで、両方のニーズを満たすことができ、コンテンツとしての価値が最大化されます。
4. 検索の新しい波「AIO(AI Overview)」への対策
近年、Google検索の結果ページには「AIによる概要(AIO / SGE)」が表示されるようになっています。これは、ユーザーの質問に対してAIが直接回答を作成し、そのソースとして信頼できるWebサイトを引用する仕組みです。
ここに引用されるために最も重要なのが、「一次情報(誰かの体験や独自の専門知識)」です。
一般的なまとめ記事はAIによって代替されやすいですが、ウェビナーで語られる「登壇者独自の知見」や「最新の事例」は、AIが最も欲しがる高品質な一次情報です。 しかし、これらが動画の中に閉じ込められたままでは、AIは内容を十分に学習・引用することができません。
ウェビナーの内容をテキスト記事化しておくことは、これからの時代の「AIに選ばれるための対策(GEO:生成AIエンジン最適化)」としても非常に有効な手段となります。
読まれるレポート記事の鉄板「構成テンプレート」
レポート記事でやってしまいがちな失敗は、イベントの開始から終了までを「時系列」で書いてしまうことです。オープニングの挨拶や、本題に入る前の長い前置きは、読者にとってノイズでしかありません。
読まれる記事にするためには、以下の構成テンプレートを推奨します。
【読まれるウェビナーレポートの構成案】
- ハイライト(要約・結論) 記事の冒頭で、「このセミナーで学べる3つのポイント」や「結論」を提示します。忙しいビジネスパーソンは、ここを見て読むかどうかを判断します。
- 登壇者プロフィール 「誰が話しているのか」を明確にし、記事の権威性を担保します。
- セッション内容(テーマ別に再構成) ここが本文です。時系列ではなく、「テーマAについて」「テーマBについて」といった形で見出しを立てて整理します。
- 動画埋め込み 「より細かいニュアンスや、実際のデモ画面を見たい方はこちら」という形で、アーカイブ動画への導線を作ります。
- CTA(行動喚起) 登壇資料のダウンロードや、次回のセミナー申し込み、製品ページへのリンクを設置します。
つまらない「議事録」を脱却する3つの書き方のコツ
構成が決まったら、次はライティングです。単なる「文字起こし」を「読み物」に昇華させるためには、編集者による「翻訳」が必要です。
1. 「翻訳」して意訳する
登壇者の話し言葉をそのまま文章にすると、どうしても冗長になります。「えー」「あー」といったケバ取りをするのは当たり前ですが、それだけでは不十分です。
プロのライターは、話者の意図を汲み取り、文章として読みやすいように「翻訳(意訳)」します。 たとえば、「ここの部分は、まあ、正直言うと失敗もしちゃいまして…」という発言を、「初期段階では失敗もあったが、そこから多くの学びを得た」というように、文脈に合わせて整文します。
2. 臨場感をデザインする
淡々とテキストが続くと、現場の熱量が伝わりません。 登壇者の「決め台詞」や、特に強調したいメッセージは、太字にしたり、文字サイズを大きくしたり、装飾ボックスに入れたりして視覚的に強調しましょう。 「ここが重要だ」とパッと見てわかるメリハリが、完読率を高めます。
3. スライド画像の活用
文字だけの記事は、現代のWebユーザーには敬遠されます。 ウェビナーで使用されたスライド資料の中で、特にわかりやすい図解やグラフが表示されているシーンをキャプチャし、画像として記事内に挿入しましょう。 「画像+解説テキスト」のセットで構成することで、理解度が格段に上がります。
これからのスタンダードは「動画埋め込み」×「テキスト」
これからのレポート記事は、テキストだけで完結させる必要はありません。記事の中に、YouTubeやVimeoなどの動画プレイヤーを埋め込むスタイルが主流になりつつあります。
これには「SEO」の観点からも大きなメリットがあります。 記事を読みに来たユーザーが、埋め込まれた動画を再生すると、そのページへの「滞在時間」が大幅に伸びます。Googleは滞在時間の長いページを「質の高いコンテンツ」と判断する傾向があるため、結果として検索順位の上昇が期待できるのです。
「概要はテキストでサクッと把握し、興味のある深掘りパートは動画で見る」 このハイブリッドな体験を提供することが、ユーザー満足度を高める鍵となります。
専門性が高い記事ほど、プロのライターが必要な理由
ここまで解説した通り、良質なレポート記事を作るには、単なる文字入力以上の「編集スキル」が求められます。これを社内のリソースだけで行おうとすると、慣れないテープ起こし作業に膨大な時間を奪われることになります。
特に、BtoBや専門的な業界(IT、不動産、建築、医療など)のウェビナーでは、専門知識を持ったライターの起用が不可欠です。 知識のないライターやAIに任せると、専門用語の聞き間違いや、文脈の取り違えが起き、企業の信頼を損なうリスクがあるからです。
STSデジタルでは、各業界に精通した「専門ライター」が記事制作を担当します。 単に言葉を拾うだけでなく、登壇者が伝えたかった真意を理解し、読者に刺さる言葉へ「翻訳」して記事化します。
- 録画データを送るだけでOK
- スライド画像の選定・挿入
- 動画埋め込み対応
- CMSへの直接入稿
これらをワンストップで対応可能です。「撮りっぱなしになっている動画資産」を、リードを獲得し続ける「Webコンテンツ」に変えませんか?
まとめ
ウェビナーは開催して終わりではありません。その貴重な情報を記事化し、ストック資産として活用することで、費用対効果は何倍にも膨れ上がります。
「社内に書ける人がいない」「ただの議事録になってしまう」とお悩みの際は、ぜひ専門の制作会社へご相談ください。質の高いレポート記事は、あなたの代わりに24時間働き続ける優秀な営業マンとなってくれるはずです。
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>>【相場】セミナー・イベントレポート記事作成の費用はいくら?見積もり項目と単価を解説
