株式会社STSデジタル

SEO内部対策の費用と作業範囲を徹底解説|内部SEOに強い企業の選び方と相場の目安

SEO内部対策の費用と作業範囲を徹底解説

SEO対策の中で最も見落とされがちなのが、**「内部対策(Technical SEO)」**です。
コンテンツ制作や被リンク施策ばかり注目されがちですが、
検索順位を安定的に上げるためには、内部構造の最適化が欠かせません。

本記事では、内部対策にかかる費用の相場と作業範囲、
そして実際に発注する際の注意点を詳しく解説します。


目次

1. 内部対策(Technical SEO)とは?

内部対策とは、サイト内部の構造やコードを最適化し、検索エンジンが理解しやすくするための施策です。
Googleのクローラーがサイトを正しく認識し、ページを正確に評価できるようにする基礎部分にあたります。

主な目的は次の3つです。

目的内容
クロール最適化サイト構造・URL階層・サイトマップ整備
インデックス最適化canonical・robots制御・noindex調整
UX/表示最適化ページ速度・モバイル対応・構造化データ

つまり、「ユーザーにもGoogleにもわかりやすいサイト構造をつくる」のが内部対策の本質です。


2. 内部対策にかかる費用の相場

内部対策は、サイト規模・改修範囲・CMS構造によって費用が大きく変わります。
おおよその相場感は以下の通りです。

サイト規模作業範囲相場目安
小規模サイト(100ページ未満)基本診断+設定修正10〜20万円
中規模サイト(500ページ前後)構造設計+タグ最適化+速度改善20〜50万円
大規模サイト(1,000ページ以上)全面監査+改修ディレクション50〜100万円以上

※ツール利用料・CMSカスタマイズ費は別途発生する場合があります。

初期診断だけを依頼するケースでは、10万円前後で対応できる業者もありますが、
実装・再検証まで含めると30万円前後が現実的なラインです。


3. 内部対策の主な作業項目

内部対策には、以下のような具体的な作業が含まれます。

カテゴリ主な作業内容
サイト構造の最適化URL設計、パンくずリスト、内部リンク整理
メタ情報の最適化title/description/見出しタグ修正
表示速度改善画像圧縮、キャッシュ設定、JS・CSS最適化
モバイル対応レスポンシブデザイン調整、LCP/CLS対策
構造化データ対応schema.orgマークアップ実装
クローラビリティ改善robots.txt・sitemap.xml最適化
インデックス最適化canonicalタグ設定、noindex制御
エラー・重複修正404/重複コンテンツ/リダイレクト対応

💡 特に近年は、Core Web Vitals(LCP・FID・CLS)対応
モバイルUX改善が検索順位に大きく影響しています。


4. 内部対策を外注する場合の契約パターン

内部対策は、一度の改修で完結するケースと、継続運用が必要なケースがあります。
契約形態によって費用構造も変わります。

契約タイプ内容費用目安
単発診断+改善提案現状調査・改善レポート提出10〜30万円
実装支援(1回)改善指示+軽微修正20〜50万円
継続サポート(月次)定期分析・リライト・構造改善30〜60万円/月

多くの企業は、まず単発診断で課題を洗い出し、
半年〜1年単位で「改善→検証→再提案」を繰り返す継続型に移行しています。


5. 費用を左右する要因

① CMSや開発体制の制約

WordPressなどCMS標準構造であれば修正コストは低め。
独自CMS・SPAサイトなどでは技術的対応費が高くなります。

② サイトの改修可否

内部対策の多くは「ソースコード修正」が伴うため、
自社で改修できない場合は外部エンジニア費用(10〜30万円)が追加されます。

③ 内部リンク設計の有無

単純なタグ修正よりも、トピッククラスタ構造の設計を行うと分析工数が増加します。
戦略設計まで含めると+10〜20万円程度が相場です。


6. 内部対策費を抑えるコツ

① 無料ツールで初期診断を行う

  • Google Search Console(クロール・インデックス確認)
  • PageSpeed Insights(表示速度測定)
  • Screaming Frog(重複・タグ監査)

これらを活用すれば、初期調査費を5万円前後削減できます。

② 実装を自社エンジニアと連携

業者に丸投げせず、改善指示だけを受けて社内実装することで、
改修費用を半減できます。

③ 優先順位を明確化

“全部やる”のではなく、「検索評価に影響が大きい項目(速度・構造化・内部リンク)」から順に実施。


7. 内部対策を依頼する際のチェックリスト

チェック項目確認ポイント
診断範囲が明確か内部構造だけか、コンテンツ・UXも含むか
改善提案の根拠データベース・ツールを使った分析か
実装支援の有無修正実装まで含まれているか
レポート内容before/afterを比較できるか
再診断の頻度改善後の効果測定を行うか

内部対策は“1回やって終わり”ではなく、
改善→検証→再最適化のサイクルを回すことが成功の鍵です。


8. まとめ:内部対策は「SEOの基礎体力」への投資

SEO内部対策は、サイトの基礎体力を高めるための“インフラ投資”です。
短期的な順位アップよりも、全体の評価を底上げし、長期的に安定した流入を得ることが目的です。

  • 初期診断:10〜30万円
  • 継続改善:月30〜60万円
  • 実装支援・再検証を組み合わせて中長期改善へ

🔗 関連:

目次