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1ページホームページとは?特徴・効果・向いているケースと判断基準

ページホームページとは?特徴・効果・向いているケースと判断基準

1ページのホームページ(シングルページ)は、事業紹介やサービスの概要を1枚のページに集約し、スクロール操作だけで閲覧できる形式です。一般的な複数ページ型サイトとは構造が異なり、シンプルで目的に特化した設計に向いています。この記事では、1ページホームページの特徴、期待できる効果、メリット・デメリット、向き不向きを整理し、自分のケースで採用すべきか判断できるように解説します。


目次

1ページホームページとは

1ページホームページとは、必要な情報を複数ページに分けずに、単一ページ内で完結させる構造のホームページです。シングルページサイトとも呼ばれ、ページ遷移をほとんど必要としないため、読み手が迷わず全体像を把握できる点が特徴です。

ただし、形式への誤解も多いため、まず次の点を整理しておくことが重要です。

・ランディングページ(LP)と必ずしも同じではない
・SEOが不可能なわけではないが、狙えるキーワードは限定される
・単に「安く作れるホームページ」ではない
・企業サイトのすべてを1ページに収めるのは困難

これらを踏まえ、シングルページ特有の特徴を理解していきます。


1ページホームページの特徴と期待される効果

1ページホームページは、情報を整理し、ストーリーとして見せることを前提とした構造になっています。複数ページ型とは異なる性質を持つため、その特徴と期待効果を整理します。

構造的な特徴

1ページ構造は、複数ページを行き来する一般的なサイトと比較して、読み手にとっての操作がシンプルになります。次のような特徴が組み合わさり、ユーザー体験がスムーズになります。

・スクロール操作だけで全体の情報を完結できる
・ページ遷移がほとんどなく、迷いが生じにくい
・セクション間の流れを意識したストーリーが重要になる
・ページ全体のデザインが一体的につながる
・スマートフォン表示と相性が良い構造になりやすい

期待される効果

構造的な特徴があるため、1ページホームページには次のような効果が期待できます。

・ページ移動が不要なため、離脱されにくい
・サービス内容を短時間で理解してもらえる
・問い合わせや予約への導線を明確に配置できる
・情報の取捨選択が進み、読み手にとって負担の少ないページになる
・視覚的なストーリー展開によって印象を残しやすい
・複雑な構造を作らなくて良いため、制作コストを抑えやすい
・必要な情報が少ないため、短期間で公開まで進めやすい

メリット・デメリットまとめ

1ページ構造は目的が明確でシンプルな事業に向いていますが、その分、制約もあります。以下にまとめます。

内容区分要点
メリット離脱が少ない、目的に集中できる、情報整理がしやすい、制作コストを抑えやすい、短期間で公開できる
デメリット掲載できる情報量に限界がある、複数サービスには不向き、SEO領域が狭い、初期の構成設計の影響が大きい

一般的なホームページ(多ページサイト)の構造

一般的なホームページは、トップページを起点に、事業紹介、サービス詳細、会社情報、採用、実績、ブログなど複数ページで構成されることが多い形式です。これは、企業情報やサービスが複数あり、それぞれに詳しい説明や独立した導線が必要なためです。

また、複数の検索キーワードから集客したい場合や、読み手の属性が多様な場合も、多ページ構造のほうが適しています。ここを理解しておくと、自社の状況が1ページで成り立つのか判断しやすくなります。


1ページで成立するケース

1ページでサイトを成立させるには、情報量が適切であり、目的が単一であることが重要です。次の条件に当てはまる場合、1ページでの構成が効果を発揮しやすくなります。

代表的な成立条件

・扱っているサービスや商品数が少なく、説明量がコンパクトに収まる
・事業内容がシンプルで、複雑な比較が必要ない
・問い合わせや来店予約など、サイトの目的が単一で明確
・読み手が求める情報が深すぎず、1ページで理解できる
・事業規模が小〜中規模で、必要な情報が整理しやすい
・名刺代わりのホームページとして機能すればよい
・早期公開が求められ、制作期間を短くしたい

これらの条件が揃ったサイトは、1ページ構造と相性が良く、ユーザー体験も損なわれにくいです。


1ページでは成立しないケース

以下のような条件が揃う場合、1ページでは情報が収まりきらず、読み手にとって分かりづらいページになる可能性があります。

不向きな条件

・複数のサービスや事業ラインを展開している
・商品点数が多く、比較情報が必要になる
・サービスや製品の説明が深く、段階的に情報が必要
・採用情報が複数職種分必要
・SEOの幅を広く取りたい
・顧客、求職者、投資家など、異なる読み手が存在する
・更新頻度が高く、コンテンツを蓄積していきたい

こうした条件が重なる場合、多ページ構造の方が適しています。


1ページか多ページかを判断する基準

自社がどちらの構造に向いているかを判断するための基準として、次のチェック表を参考にできます。

判断基準チェック表

判定項目1ページ向き多ページ向き
サービス数少ない多い
商品点数限定的多い
サイトの目的単一多目的
説明量少ない深い
比較情報不要必要
SEO戦略特化型幅広い
読者層単一多様
公開スピードできるだけ早く時間をかけられる

4つ以上「1ページ向き」に該当すれば、1ページ構造でも問題なく成立するケースが多いといえます。


まとめ

1ページホームページは、情報をシンプルにまとめ、閲覧者の負担を減らすことができる特化型の構造です。事業内容がシンプルで目的が明確な場合には特に効果を発揮し、制作コストや公開までのスピード面でもメリットがあります。一方で、情報量が多い事業や複数の目的を併せ持つサイトには不向きで、多ページ構造が必要になる場合もあります。

まずは事業の特性やユーザーが求める説明量を整理し、1ページで成立するかどうかを判断することが重要です。この基準を理解することで、次に進む制作工程の検討もスムーズになります。

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