メルマガ運用代行とは、メルマガに関わる業務の一部、または全体を外部に委託することを指します。
ただし、重要なのは「外注するかどうか」ではありません。どの業務を外注し、どの業務を社内で担うかによって、成果も費用対効果も大きく変わります。
メルマガは「書いて送るだけ」の施策と思われがちですが、実際には複数の性質の異なる業務で構成されています。まずは、その全体像を整理するところから始めましょう。
メルマガ運用の業務全体像
メルマガ運用は、大きく分けると「考える業務」「作る業務」「回す業務」に分かれます。
| 業務領域 | 内容 | 外注の向き不向き |
|---|---|---|
| 企画・設計 | テーマ設計、構成方針、切り口 | 条件付き |
| ライティング | 本文作成、構成、編集 | 向いている |
| 配信・運用 | 配信設定、ツール操作 | 向いている |
| 分析・改善 | 数値確認、改善提案 | 条件付き |
| 戦略判断 | 目的・KPI・方針決定 | 向いていない |
外注に向いているのは、作業として切り出しやすく、品質差が出やすい業務です。一方で、戦略や最終判断のような業務は、社内で持つ必要があります。
外注しやすい業務①:ライティング
メルマガ運用代行で、もっとも外注しやすいのがライティングです。
文章作成や構成整理は業務として切り出しやすく、外部の知見を入れることで質が安定しやすい領域でもあります。
たとえば、社内では「何を書くかは分かっているが、書く時間がない」
あるいは「担当者によって文章の質がばらつく」
といった状況では、ライティングを外注することで配信を継続しやすくなります。
社内に編集責任者がいる場合は、構成案や下書きのみを外注するなど、部分的な使い方も可能です。
外注しやすい業務②:配信設定・運用作業
配信設定やツール操作といった運用作業も、外注との相性がよい業務です。
この領域は判断よりも作業の比重が高く、属人化しやすいため、外に出すことで安定しやすくなります。
定期配信をしているものの、配信設定が毎回手作業になっていたり、担当者が変わるたびに運用が止まってしまう場合は、配信作業を外注することで社内負担を大きく減らせます。
条件付きで外注できる業務:企画と改善
企画や改善は、完全外注よりも共同作業に向いている業務です。
事業理解や顧客理解が必要になるため、社内の情報提供が前提になります。
目的や方向性がある程度定まっている場合には、外部の視点を入れることで企画の質が上がることもあります。一方で、目的が曖昧な状態で丸投げしてしまうと、表面的な内容になりやすい点には注意が必要です。
外注に向いていない業務:戦略と最終判断
メルマガ運用代行は、あくまで実行支援のサービスです。
事業戦略そのものや、社内事情を踏まえた最終判断までを外注することはできません。
「誰に、何を、なぜ届けるのか」といった判断は、必ず社内で持つ必要があります。この部分を外に任せてしまうと、メルマガ運用は形骸化しやすくなります。
メルマガ運用代行が向いている企業像
ここまでを踏まえると、メルマガ運用代行は次のような企業に向いています。
- メルマガをやりたいが、継続できていない
- 書く・配信する工数が足りない
- 担当者依存の運用から抜け出したい
- 改善まで手が回っていない
一方で、社内に十分な運用体制があり、戦略から実行まで回せている場合は、部分的な外注の方が適していることもあります。
まとめ|メルマガ運用代行は「外注する場所」で価値が決まる
メルマガ運用代行は、すべてを外に任せるサービスではありません。
価値が出るかどうかは、どの業務を外注し、どの業務を社内で持つかで決まります。
判断や方針は社内で担い、ライティングや配信といった実行部分を外注する。
この役割分担ができると、無駄なコストを抑えつつ、安定した運用が可能になります。
なお、外注する業務範囲によって費用感は大きく変わります。
ライティングのみを依頼する場合と、配信・改善まで含める場合とでは、必要な予算も異なります。

まずは「どこを外注するか」を整理し、そのうえで費用感を確認することが、失敗しないメルマガ運用への近道です。
