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LPの構成は「型」で決まる!売れる構成テンプレート5選と商材別の選び方

LPの構成は「型」で決まる! 売れる構成テンプレート5選と商材別の選び方

「伝えたいことが多すぎて、LPの構成がまとまらない」「どんな順番で情報を出せば、ユーザーは購入してくれるのか?」

ランディングページ(LP)の制作において、デザインの前に立ちはだかる最大の壁が「構成(ワイヤーフレーム)」の作成です。

自己流で構成を作ると、言いたいことばかりを詰め込んだ独りよがりなページになりがちで、結果としてコンバージョン(CV)につながりません。

実は、成果を出しているLPの9割は、消費者心理に基づいた「決まった型(テンプレート)」に沿って作られています。

本記事では、プロのセールスライターも愛用する、売れるLPの構成テンプレートを5つ厳選して解説します。自社の商材に最適な型を見つけて、最短ルートで成果の出る構成を作りましょう。

※LP制作の全体的な流れ(企画〜デザイン〜実装)については、以下の記事で解説しています。まずは全体像を把握したい方はこちらをご覧ください。


目次

なぜ、プロは「構成テンプレート」を使うのか?

プロの制作会社が短期間で質の高いLPを作れるのは、決して毎回ゼロから考えているわけではないからです。彼らが「型」を使うのには、明確な理由があります。

ユーザーの購買心理に合致しているから

人が商品を知り、興味を持ち、欲しくなり、行動するまでの心の動き(心理プロセス)には一定の法則があります。

構成テンプレートは、この心理プロセスに沿って情報を配置するように設計されています。つまり、型通りに構成を作るだけで、自然と「売れやすいストーリー」が出来上がるのです。

※そもそもLPがなぜ売上アップに必要なのか、ホームページとの違いや役割については、以下の記事で詳しく解説しています。

抜け漏れを防ぎ、制作時間を短縮できるから

「何を言おうか」と悩む時間は、制作において最も大きなロスになります。

型を使うことで、「ここでは証拠を提示する」「ここではベネフィットを語る」といった要素が決まるため、悩む時間が減り、その分「中身の質(ライティング)」を磨くことに時間を使えるようになります。


【完全網羅】売れるLP構成テンプレート5選

それでは、代表的な5つの構成テンプレートを紹介します。それぞれの特徴と、向いている商材を解説しますので、自社に合うものを探してみてください。

1. 【悩み解決の王道】PASONA(パソナ)の法則

Pasona LAw ランディングページ構造

ユーザーのネガティブな悩みに寄り添い、解決策を提示するストーリー型の構成です。マーケティングにおいて最も有名で、汎用性の高い型です。

  • 流れ(構成要素)
    1. Problem(問題提起):◯◯でお困りではありませんか?と悩みを明確にする。
    2. Affinity(親近感・共感):その悩み、辛いですよね、と寄り添う。
    3. Solution(解決策):その悩みは、この商品なら解決できます、と提示する。
    4. Offer(提案):今ならこんな特典がつきます、とオファーを出す。
    5. Narrow down(絞り込み):今すぐ買わないと損です、と緊急性を出す。
    6. Action(行動):申し込みボタンへ誘導する。
  • 向いている商材コンプレックス商材(ダイエット、薄毛、借金相談)、緊急性の高いサービス(水回り修理、鍵開け)、業務効率化ツールなど、「現状のマイナスをゼロ(またはプラス)にしたい」商材に最適です。

2. 【指名買い・EC向け】BEAF(ビーフ)の法則

BEAF LAw ランディングページ構造

結論(メリット)を最初に見せ、その理由を論理的に畳み掛ける信頼重視型の構成です。まどろっこしい前置きを嫌うユーザーに有効です。

  • 流れ(構成要素)
    1. Benefit(メリット):この商品を買うとこんな良いことがあります(結論)。
    2. Evidence(証拠):なぜなら、こんな実績やデータがあるからです。
    3. Advantage(優位性):他社商品とはここが違います。
    4. Feature(特徴):具体的なスペックや成分はこうです。
  • 向いている商材すでに知名度がある商品、EC通販(コスメ、食品、家電)、指名買いされる商品、他社と比較検討されているサービスに最適です。

3. 【教育・啓蒙向け】QUEST(クエスト)の法則

Quest Law ランディングページ構造

PASONAに似ていますが、より「教育(啓蒙)」の要素が強い型です。新しい概念の商品や、価値が伝わりにくい商材に向いています。

  • 流れ(構成要素)
    1. Qualify(宣言):ターゲットを絞り込み、「あなたのための商品です」と宣言する。
    2. Understand(共感):ターゲットの現状や痛みを理解し、共感を示す。
    3. Educate(教育):新しい解決策や知識を教え、商品の必要性を教育する。
    4. Stimulate(興奮):商品を使った後の未来を見せ、感情を高める。
    5. Transition(行動):行動(購入)への変化を促す。
  • 向いている商材スクール・講座、コンサルティング、新しいジャンルのツール、無形商材など、「なぜそれが必要なのか」を説明する必要がある商材に最適です。

4. 【信頼獲得】BtoBリード獲得特化型

BtoB特化型ランディングページ構造

企業(担当者)がターゲットの場合、感情的な訴求よりも「信頼性」「合理性」「社内稟議の通しやすさ」が重視されます。

  • 流れ(構成要素)
    1. ファーストビュー:何の課題を解決するサービスか一言で伝える。
    2. 導入実績:大手企業のロゴや導入社数を提示し、安心させる。
    3. 課題共感:よくある業務課題を列挙する。
    4. 解決策:サービス概要と特徴を端的に説明する。
    5. 導入メリット:導入後の効果(ROI)や成功事例を見せる。
    6. 料金・プラン:見積もりへの導線を作る。
    7. FAQ・CTA:疑問を解消し、資料請求へ誘導する。
  • 向いている商材SaaS、法人向けコンサルティング、業務システム、BtoBサービス全般。

5. 【シンプル】1画面完結型(ショートLP)

ショートLP構造

スクロールをほとんどさせず、ファーストビュー(FV)の中にすべての要素を詰め込む、広告特化型の構成です。

  • 流れ(構成要素)
    1. 強烈なキャッチコピー
    2. 権威性(No.1バッジなど)
    3. 強力なオファー(無料プレゼントなど)
    4. 簡易入力フォーム
  • 向いている商材無料オファー(資料請求、メルマガ登録、ホワイトペーパーDL)、低単価なお試し商品、SNS広告からの流入など、ユーザーに「考える隙」を与えずに行動させたい場合に最適です。

自社はどれ?商材別テンプレートの選び方

どの型を使うべきか迷った場合は、以下の基準で選んでみてください。

ターゲットの状態商品の特性おすすめのテンプレート
悩みが深い(解決策を探している)コンプレックス、課題解決型PASONAの法則
比較検討中(商品は知っている)知名度あり、EC、機能重視BEAFの法則
価値を知らない(興味付けが必要)無形商材、スクール、新サービスQUESTの法則
法人担当者(失敗したくない)BtoB商材、高額サービスBtoB特化型
衝動的(とりあえず欲しい)無料オファー、低単価ショートLP

テンプレートを使う際の注意点

テンプレートは強力な武器ですが、使い方を間違えると逆効果になることもあります。以下の2点に注意してください。

「穴埋め」作業にならないようにする

枠を埋めることが目的になってはいけません。重要なのは、その型を使って「誰に何を伝えるか(企画・ライティング)」です。

型はあくまで器(うつわ)であり、中身の言葉に魂を込めるのはあなたの役目です。

複数の型を組み合わせてもOK

テンプレートは絶対的なルールではありません。

例えば、前半はPASONAで共感を得て、解決策を提示した後はBEAFの流れでスペックを説明するなど、商材に合わせて柔軟に組み合わせることも有効です。まずは型通りに作ってみて、違和感があれば調整していきましょう。

※「構成案の作成からプロに任せたい」「企画から依頼した場合の費用感を知りたい」という方は、以下の相場記事を参考にしてください。


まとめ

LPの構成に才能は必要ありません。まずは、成果が出ている「型」を徹底的に真似ることから始めましょう。

  • 悩みが深いならPASONA
  • 比較検討されているならBEAF
  • 法人向けなら信頼重視

自社の商材に合った型が見つかれば、構成作成の時間は大幅に短縮され、かつ成果の出るLPに近づきます。

ただし、一度作った構成が正解とは限りません。公開後はデータを分析し、改善(LPO)を繰り返すことが大切です。

「型はわかったけれど、具体的な文章(コピー)が書けない」「自社に最適な構成案をプロに作成してほしい」とお悩みの方は、ぜひ当社のLP制作サービスをご相談ください。企画・構成のプロが、御社の売上を最大化する設計図を作成します。

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