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LP制作の費用相場|価格差の正体は「企画の深さ」。LTVまで変わる投資対効果の考え方

LP制作の費用相場 価格差の正体は「企画の深さ」。LTVまで変わる投資対効果の考え方

「LP制作の見積もりを取ったら、A社は15万円、B社は80万円だった。この金額差は何?」 「高い方が良いのはなんとなく分かるが、具体的に何が違うのか上司に説明できない」

Webマーケティングの予算策定において、このような疑問を持つ担当者は少なくありません。一見すると同じ「ランディングページ制作」に見えますが、なぜこれほど費用に幅があるのでしょうか。

結論からお伝えすると、LP制作費の正体は、目に見えるデザインの値段ではありません。成果を出すための「企画(設計図)」の精緻さによって価格が決まります。

本記事では、単なる相場表の提示にとどまらず、価格差の要因である「企画」の重要性と、それが最終的なLTV(顧客生涯価値)や投資対効果にどう影響するかについて解説します。


目次

LP制作における「企画」の重要性

まず理解しておきたいのは、LP制作における各工程の優先順位です。「デザインが良ければ売れる」というのは大きな誤解です。

企画はすべての土台である

家を建てる時、設計図なしで大工や内装業者が動き出さないのと同じように、LP制作も「企画(設計)」がなければ始まりません。

LP制作は以下のピラミッド構造で成り立っています。

  1. 企画(戦略):誰に、何を、どう売るか
  2. 構成(ライティング):どのような順序と言葉で伝えるか
  3. デザイン(ビジュアル):どのように視覚化して信頼を得るか

「企画」が決まって初めて、ターゲットに刺さる「ライティング」が決まり、それを最大化するための「デザイン」が決まります。 見積もりが高い制作会社は、この土台となる「企画」のリサーチや設計に多くの工数を割いています。逆に、格安の制作会社はここをカットし、クライアントからの指示通りに作るため安くなります。

失敗するLPの典型例

最も多い失敗パターンは、企画(戦略)が不在のまま、見栄えの良いデザインを作ってしまうことです。 ターゲット設定や訴求軸がズレていれば、どんなに美しいデザインでもコンバージョン(CV)は生まれません。企画あってのデザイン、という順序を間違えないことが成功への第一歩です。

※プロが実践している、成果を出すための具体的な「LP制作フロー(6ステップ)」については、以下の記事で詳しく解説しています。


【早見表】企画の深さで見るLP制作の費用相場

LPの制作費用は、「作業範囲」というよりも「企画・戦略のレベル」で分類すると違いが明確になります。

1. 費用:〜15万円(格安・フリーランスなど)

  • 企画・戦略レベル:なし(指示待ち)
  • 作業範囲:テンプレートデザイン、コーディング
  • 特徴: 「頂いた原稿通りに作ります」というスタンスです。原稿や構成案はすべて自社で用意する必要があります。すでに自社内に勝ちパターンがあり、手だけを動かしてほしい場合にはコストパフォーマンスが良い選択肢です。

2. 費用:15〜40万円(一般的な制作会社)

  • 企画・戦略レベル:情報の整理・整頓
  • 作業範囲:オリジナルデザイン、コーディング、簡易的な構成案作成
  • 特徴: 「頂いた原稿を見やすくリライトします」というスタンスです。情報の優先順位を整理し、読みやすいレイアウトにしてくれます。一定の品質は担保されますが、ターゲットの心理を深く突くような戦略設計までは含まれないことが多く、爆発的な成果は運任せになりがちです。

3. 費用:40〜80万円以上(マーケティング特化型制作会社)

  • 企画・戦略レベル:戦略・設計
  • 作業範囲:市場・競合調査、プロのセールスライティング、LPO前提の設計、デザイン、実装
  • 特徴: 「売れるためのロジックを構築します」というスタンスです。市場調査から入り、競合に勝てる訴求軸を設計します。デザインだけでなく、中身の「文章」を作ることにコストをかけ、狙って成果を出しに行きます。

保存版】企画の深さ別・LP制作費用相場早見表

費用相場(目安)依頼先のイメージ企画・戦略レベル作業範囲と特徴向いているケース
15万円以下・フリーランス
・格安制作会社
なし(指示待ち)
支給された原稿をそのまま形にする
・テンプレートデザイン
・コーディング
※原稿・構成は完全支給
・とにかく安く作りたい
・社内にノウハウがある
・テストマーケティング
15万円〜40万円・一般的な制作会社整理・整頓
情報の優先順位を整理し、読みやすくする
・オリジナルデザイン
・コーディング
・簡易的な構成案作成
※マーケティング戦略は弱め
・一定のデザイン品質が欲しい
・原稿はある程度自分で書ける
・名刺代わりのLPが欲しい
40万円〜80万円以上・マーケティング特化型
・コンサルティング会社
戦略・設計
市場調査から「勝てる訴求」を設計する
・市場・競合リサーチ
・プロのセールスライティング
・LPO前提の設計
・デザイン、実装
・広告費を月50万円以上使う
・確実に成果(CV)を出したい
・LTVの高い顧客を集めたい

企画の違いは「セールスライティング」に現れる

では、企画にお金をかけると具体的に何が変わるのでしょうか。最も違いが現れるのは、デザインの前段階である「セールスライティング(原稿)」の質です。

ある美容液のLPを例に考えてみましょう。

企画が浅い場合(スペック訴求)

リサーチを行わず、表面的な情報だけで構成した場合です。

  • ターゲット:「30代女性」
  • キャッチコピー:「ビタミンC誘導体を高濃度配合。お肌に潤いを与えます。」
  • 結果:競合他社と同じに見え、価格競争に巻き込まれます。

企画が深い場合(ベネフィット・インサイト訴求)

深いリサーチを行い、ターゲットの隠れた悩み(インサイト)を発掘した場合です。

  • ターゲット:「仕事と育児に追われ、自分のケアがおろそかになっている35歳ワーキングマザー」
  • キャッチコピー:「忙しい朝も、10秒で自信をチャージ。夕方まで乾燥知らずの、あの頃のハリ艶へ。」
  • 結果:ターゲットが「これは私のことだ」と自分事化して共感し、価格が高くても選ばれます。

高い制作費には、この「心を動かす言葉を見つける技術」と、それを導き出すための「リサーチ工数」が含まれています。


企画の質は「LTV(顧客生涯価値)」まで支配する

LP制作費を検討する際、単発の獲得コスト(CPA)だけでなく、顧客が生涯でもたらす利益(LTV)まで考える必要があります。実は、企画の質はLTVに直結します。

安易な企画はLTVを下げる

企画が浅いLPでは、商品の本質的な価値が伝わらないため、「今だけ半額」「No.1」といった煽りや価格メリットで訴求しがちです。 こうして集まった顧客は、商品ではなく安さに惹かれているため、定価に戻った途端に離脱します。リピート率が低く、結果として広告費の回収が難しくなります。

戦略的な企画はLTVを高める

一方、ユーザーの深い悩みに寄り添い、商品の価値(ブランド)を正しく伝えて納得させたLPから購入した顧客は、ファン化しやすくリピート率が高い傾向にあります。 制作費が数十万円高くても、LTVが高い優良顧客を集められるなら、中長期的には最も投資対効果の高い選択となります。


見積もりの内訳詳細(何にいくらかかる?)

ブラックボックスになりがちなLP制作費用の内訳について解説します。見積もりを見る際の参考にしてください。

  • ディレクション・企画費(全体の約30%) 進行管理だけでなく、市場調査、競合分析、戦略策定にかかる費用です。ここを削るとプロジェクトの方向性が定まらず、迷走する原因になります。
  • 構成・ライティング費(全体の約30%) プロのコピーライターやマーケターが、売れるための文章を作成する費用です。成果を左右する心臓部です。
  • デザイン・撮影費(全体の約30%) ターゲットに好まれる世界観の構築や、図解作成、素材の撮影費です。
  • コーディング・実装費(全体の約10%) スマホ対応(レスポンシブ)、フォームの実装、計測タグの設定などにかかる技術費用です。

最適な予算の決め方

「結局、いくらかければいいのか?」と迷う場合は、以下の2つの軸で判断することをおすすめします。

1. 広告予算から逆算する

LP公開後に、月間どれくらいの広告費を使う予定でしょうか。 もし月間50万〜100万円以上の広告費を使うなら、LPの制作費にはしっかり投資すべきです。コンバージョン率(CVR)が0.1%上がるだけで、年間の利益が数百万円変わることも珍しくないからです。逆に、広告費が月数万円程度なら、まずは低コストで制作して様子を見るのが得策です。

2. 社内の「企画力」で判断する

自社で「誰に・何を・どう言うか」を完璧に言語化し、売れる構成案まで作成できるなら、制作会社にはデザインのみを依頼すれば良いため、費用は抑えられます。 しかし、それが難しい場合は、企画費込みでプロに依頼することをおすすめします。企画なしで安く作っても、「綺麗なだけの売れない箱」が出来上がってしまうリスクが高いからです。

※自社制作(インハウス)か外注かで迷っている方は、こちらの記事にある「自作vs外注の判断基準表」も参考にしてください。


まとめ

LP制作の費用相場について解説しました。

  • LP制作費の正体は「企画・設計の深さ」にある
  • 企画がおろそかなまま、デザインやライティングだけを整えても成果は出ない
  • LTVまで見据えた「売れる仕組み」を作りたいなら、企画から伴走できるパートナーを選ぶべき

目先の制作費の安さにとらわれず、広告運用を含めたトータルの利益最大化を目指して、最適なパートナーを選定してください。

自社の商材ならどのくらいの予算で、どのような戦略が必要かを知りたい方は、ぜひ一度無料相談をご利用ください。御社の課題に合わせた最適なプランをご提案いたします。

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