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社内報のタイトル・見出しの付け方

社内報のタイトル・見出しの付け方

同じ内容の記事でも、タイトルや見出しの付け方次第で「読まれるかどうか」は大きく変わります。
社内報は営業資料でも広告でもありませんが、読者の関心を引く工夫が必要です。
この記事では、社内報のタイトル・見出しを考える際の基本ルールと実践のコツを紹介します。


目次

タイトルと見出しの役割を理解する

タイトルは「読まれる入り口」、見出しは「内容を整理する地図」のような役割を持っています。
読者が忙しい中でも目に留まるよう、情報を端的に伝えながら、感情を動かす表現を意識しましょう。

項目目的注意点
タイトル読者の興味を引く抽象的すぎる言葉を避ける
見出し内容を明確に区切る構造を整理し、流れをつくる
小見出し視覚的なリズムを出す1段落1メッセージにする

タイトルと見出しの設計を意識すると、全体の可読性が格段に上がります。


社内報タイトルの基本パターン

タイトルは内容の種類に応じて形を変えると効果的です。
以下のようなパターンを組み合わせると、どんなテーマにも応用できます。

タイトル型特徴
ストレート型内容を端的に伝える「新製品プロジェクト始動レポート」
メッセージ型思いを込めて伝える「挑戦する文化を、もう一度」
体験共有型社員の声を軸にする「私たちが実践したチーム改革の裏側」
問いかけ型読者に思考を促す「どうすれば“働きがい”は生まれるのか?」
対比型意外性や変化を演出する「紙からデジタルへ、社内報進化の道」

同じテーマでも、表現の切り口を変えるだけで印象が大きく変わります。


見出しを作るときの3原則

  1. 一文で内容が理解できる
     → 「〇〇の取り組み」「〇〇が目指す姿」など具体的に。
  2. 読者の関心を意識する
     → 社員にとって“自分ごと”に感じる言葉を選ぶ。
  3. 構造的に流れを作る
     → H2でテーマを、H3で具体例や証言を示す。

社内報では、見出しの文体を揃えるだけで全体の印象が整います。


読まれるタイトルを作る5つのコツ

  1. 具体的な名詞や数字を入れる
     例:「3年目社員が語るプロジェクト成功の秘訣」
  2. 感情を動かす動詞を使う
     例:「挑戦する」「つながる」「支える」「変える」
  3. 主語を明確にする
     例:「営業部が取り組む新しい働き方」
  4. ポジティブな言葉でまとめる
     例:「失敗」より「成長」「変化」「挑戦」など
  5. 文字数は25〜35文字を目安にする
     短すぎると抽象的に、長すぎると伝わりにくくなります。

社内報に多いタイトル失敗例

ありがちな表現問題点改善例
「社員紹介」抽象的で印象が残らない「現場の声を届ける社員紹介リレー」
「プロジェクトレポート」内容が不明確「営業×開発が挑んだ新サービス誕生記」
「イベント報告」報告で終わってしまう「笑顔がつながる、全社交流会レポート」
「新制度のご案内」通達のように硬い「働き方を柔軟にする新制度スタート」

タイトルの印象は、社内報全体のトーンを左右します。
「見出した瞬間に読みたくなるか」を基準に見直しましょう。


タイトルと見出しのトーン設計

社内報は、企業文化に合わせたトーンを保つことが大切です。
毎号の企画が違っても、文体や言葉のリズムを統一することで、ブランドとしての一貫性が生まれます。

目的トーンの方向性表現例
経営方針・理念共有フォーマルで誠実「未来に向けて、一歩ずつ前進する」
社員インタビュー親しみやすく温かい「仲間とつくる、あたたかい現場」
イベント・社内活動明るくポジティブ「笑顔あふれる〇〇フェス開催」

タイトルのトーンを定義したガイドラインをつくっておくと、複数担当者でも統一しやすくなります。


見出しづくりの実践テクニック

  • 見出しの中に動詞を入れる
     例:「支え合うチームの力」「動き出した改革」
  • 並列構造を使ってリズムを出す
     例:「挑戦し、成長し、未来を描く」
  • 副題で感情を補う
     例:「新制度導入の裏にあった現場の声」

視線誘導を意識し、1ページの中に大小の見出しを配置すると、読みやすい紙面になります。


まとめ:タイトルで“読みたくなる空気”を作る

社内報の価値は、まず「開かれること」から始まります。
タイトルや見出しは、社員にとっての入り口であり、読む意欲を左右する要素です。
伝えたいことを正確に、そして心地よく伝える言葉選びを意識することで、社内報はより多くの人に届くメディアに育ちます。

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