社内報を作る際に多くの担当者が悩むのが「どんな構成にすれば読みやすいか」という点です。
記事内容が良くても、構成が雑然としていると読者の関心は続きません。
本記事では、紙・デジタルどちらにも応用できる社内報の基本構成と、目次テンプレートの考え方を紹介します。
社内報の構成を考える目的
構成とは、単なる記事の並び順ではなく「読者が自然に読み進められる流れ」を設計することです。
情報の順序や配置によって、伝わり方や印象が大きく変わります。
構成設計のポイント
- 最初のページで興味を引く特集を配置する
- 中盤に人や現場のストーリーを置き、親近感を高める
- 終盤でニュースやお知らせを簡潔にまとめる
全体のバランスを意識することで、読者の滞在時間や読了率を高めることができます。
社内報の基本構成(全体像)
| 構成パート | 目的 | 主なコンテンツ例 |
|---|---|---|
| 1. 表紙・巻頭 | 注目を集める | 表紙写真、号タイトル、キャッチコピー、巻頭メッセージ |
| 2. 特集 | 社内テーマを深く掘り下げる | 経営方針、プロジェクト紹介、文化特集など |
| 3. 人・現場紹介 | 共感を生む | 社員インタビュー、部署紹介、チーム座談会 |
| 4. 社内トピックス | 情報共有 | イベント、制度、表彰、研修、CSR活動 |
| 5. 社員参加コーナー | 交流を促す | 投稿企画、アンケート、写真募集 |
| 6. 経営メッセージ | 経営層の考えを伝える | 社長コラム、役員コメント、ビジョン共有 |
| 7. エンディング | 締めくくり | 編集後記、次号予告、読者の声 |
この7構成は、紙・PDF・デジタル問わず応用可能です。
紙社内報の構成テンプレート(8〜12ページ想定)
紙媒体の場合、見開きごとにテーマをまとめると読みやすくなります。
例:全8ページ構成
| ページ | 内容 |
|---|---|
| 1P | 表紙・タイトル・巻頭メッセージ |
| 2〜3P | 特集記事(経営・プロジェクト・テーマ) |
| 4〜5P | 社員インタビュー、現場レポート |
| 6P | イベント・制度紹介 |
| 7P | 投稿・アンケート・社員の声 |
| 8P | 編集後記・次号予告 |
見開き単位で構成を組むことで、デザイン面でも統一感を出せます。
デジタル社内報の構成テンプレート(Web・アプリ形式)
デジタル社内報は、縦スクロールで読まれることを前提に構成します。
コンテンツブロック単位で再利用しやすく、更新が柔軟に行えるのが特徴です。
デジタル版の基本構造
- ヒーローエリア(トップ画像・号タイトル)
- 巻頭メッセージ(経営者・編集部コメント)
- 特集コンテンツ(ビジュアル+本文)
- 現場紹介(動画・フォトレポート)
- 社員参加コーナー(コメント投稿・アンケート)
- ニュース&お知らせ(カード形式)
- 編集後記・次号予告(リンク付き)
デジタルの場合は「視覚的な流れ」と「更新のしやすさ」を重視しましょう。
社内報目次テンプレート例
誌面・PDF・Webのいずれでも利用できる目次テンプレートの一例です。
目次例:スタンダード版
- 巻頭メッセージ「今期の重点テーマ」
- 特集:未来に向けた挑戦を支える新プロジェクト
- インタビュー:若手社員が語る“働きがい”
- 部署紹介:広報チームの裏側
- イベントレポート:全社オンラインミーティング
- 福利厚生:新リモート勤務制度スタート
- 社員投稿:「わたしの仕事道」
- 編集後記・次号予告
目次例:カルチャー重視型
- 特集:企業文化をつなぐ人たち
- クロストーク:「この会社の好きなところ」
- 新入社員スナップ
- 部署間コラボ事例
- 社員アンケート「今年一番印象に残ったこと」
- 社長メッセージ
- 編集部おすすめ記事
目次例:デジタル社内報版(Web構造)
| セクションID | コンテンツタイトル | 概要 |
|---|---|---|
| hero | トップ画像+号タイトル | 今号のテーマを象徴するビジュアル |
| message | 巻頭メッセージ | 経営者または編集部からの発信 |
| feature | 特集記事 | 主要テーマ・事業方針 |
| people | 社員・現場紹介 | インタビュー・フォトレポート |
| topics | 社内トピックス | イベント・制度 |
| community | 投稿・アンケート | 社員参加型企画 |
| footer | 次号予告・編集後記 | 関連リンク・編集部コメント |
このように構造化しておくと、CMSやWebアプリでも再利用が容易になります。
構成を決める際の注意点
- 毎号すべてのコーナーを無理に埋めない
- 優先順位を決めて柔軟に構成する
- 「読む順番」を意識して配置する
- 文字量とビジュアルのバランスを取る
また、各コーナーのタイトルは短く・印象的にすることで、読者が全体を把握しやすくなります。
まとめ:構成の「型」を決めてから内容を磨く
良い社内報は、内容よりも先に「構成の型」がしっかりしています。
どの号でも一定のフォーマットがあることで、制作の効率が上がり、読者も安心して読み進められます。
まずは自社に合った構成テンプレートを決め、それをベースに号ごとのテーマをアレンジしていきましょう。
関連サービス
社内報の企画から取材・デザイン・発行まで、専門チームが一貫対応します。
サービスの詳細はこちら
https://sts-d.com/lp/company-newsletter-service/


