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インタビュー記事の見積もりで起きるトラブル5選|撮影・取材費の抜け漏れに注意

インタビュー記事の見積もりで起きるトラブル5選|撮影・取材費の抜け漏れに注意

インタビュー記事制作の見積もりは複雑になりやすい

インタビュー記事は、取材・撮影・執筆の3要素で構成されるため、通常の記事制作よりも見積もりの項目が多くなります。
見積書を確認せずに発注すると、「当日の取材費が別途だった」「撮影が含まれていなかった」「修正が想定より多く追加になった」など、費用トラブルが起こりやすい分野です。
この記事では、インタビュー記事の見積もりで発生しやすい抜け漏れや、実際の費用構成をもとに注意点をまとめます。

インタビュー記事制作に関する記事はこちらでチェック


インタビュー記事の基本的な費用構成

インタビュー記事の費用は、現地取材や撮影を伴う場合、拘束時間や移動距離によっても変動します。
見積もりの際は、次のような構成で提示されるのが一般的です。

項目内容相場の目安(1件あたり)
取材費現地またはオンライン取材1〜2時間15,000〜25,000円
撮影費カメラマン同行、写真10〜20点程度10,000〜20,000円
原稿作成費約2,000〜3,000文字のライティング15,000〜25,000円
編集費構成・校正・文体調整3,000〜7,000円
ディレクション費取材調整・進行管理・確認作業5,000〜10,000円
交通費・雑費取材先への交通・諸経費実費精算または一律3,000円前後

これらのうち、撮影費や交通費、編集費などが見積書に明示されていない場合、
当日や納品後に追加で請求されるケースがあります。

インタビュー記事の費用は、現地取材や撮影を伴う場合、拘束時間や移動距離によっても変動します。
見積もりの際は、次のような構成で提示されるのが一般的です。


見積もりで起きやすい失敗パターン

撮影費・交通費が別請求だった

「取材費に含まれる」と思い込んでいた撮影費や交通費が、実際は別請求になるケースはよくあります。
特にカメラマンを外部手配する場合、撮影1時間あたりの単価や写真枚数の指定を事前に決めておく必要があります。
交通費や宿泊費を取材ごとに精算するのか、見積もりに含めるのかも明確にしておきましょう。

取材時間の超過による追加費用

現地取材では、想定1時間の予定が2時間以上に延びることもあります。
拘束時間が長くなると、追加料金が発生するケースがあります。
見積もり時に「取材時間の上限」「延長時の単価」を取り決めておくと、後のトラブルを避けられます。

なぜ時間が延びると追加費用がかかるのか、移動距離でどう見積もりが変わるのかについては、現地取材の費用が変わる理由で詳しく解説しています。遠方取材を検討中の方は必ずご確認ください。

編集費・構成費が含まれていなかった

インタビュー原稿の質は、構成や編集に大きく依存します。
取材後の文字起こしや整文だけを含む見積もりでは、構成案作成やトーン調整が別料金になることがあります。
「どこまでを原稿制作に含むのか」を見積もり段階で確認することが重要です。

修正対応範囲が不明確だった

発注後に修正依頼を重ねると、追加費用が発生することがあります。
特にインタビュー記事では、取材対象者や社内確認者が複数いるため、修正回数が増えやすい傾向があります。
「初稿提出後2回まで」などの対応範囲を契約時に定めておきましょう。

掲載媒体の利用条件が不明確だった

インタビュー記事を複数媒体(採用ページ、プレスリリース、ブログなど)で再利用する場合、
著作権や二次利用の可否を明確にしないと、後から追加料金を請求されることがあります。
使用範囲・転載可否・写真の再利用条件などを見積書や契約書に明記しておくと安心です。


実際の見積もり例

以下は、取材と撮影を含むインタビュー記事1本の見積もり例です。

項目内容金額(税抜)
取材費現地取材(約1時間)20,000円
撮影費カメラマン派遣・写真15点15,000円
原稿作成費約2,500文字の執筆20,000円
編集費校正・トーン調整5,000円
ディレクション費取材調整・確認・進行管理5,000円
交通費東京都内往復3,000円
合計68,000円

上記はあくまで一例ですが、特に撮影・交通・ディレクション費を含めて総額で見ると、
実際の制作コストがより明確に把握できます。


トラブルを防ぐための確認項目

インタビュー記事を発注する前に、次の点を必ず確認しておきましょう。

  1. 撮影費・交通費が見積もりに含まれているか
  2. 取材時間と延長時の対応ルールを定めているか
  3. 構成・編集工程をどこまで含むか明確にしているか
  4. 修正対応の回数と範囲を取り決めているか
  5. 掲載媒体・二次利用の条件を確認しているか
  6. 納期・確認スケジュールが双方で合意されているか

まとめ

インタビュー記事の見積もりは、記事単価よりも構成の明確さが重要です。
撮影や取材などの実作業を伴うため、契約書や見積書に記載のない項目が後から追加されるリスクがあります。
費用トラブルを防ぐためには、撮影・取材・執筆・編集の全行程を可視化し、双方の認識を揃えることが不可欠です。
取材当日の段取りや修正範囲まで含めた見積もりを作成し、明確な合意を取ることが成果と信頼の両立につながります。

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インタビュー記事制作の実績

これまでに数百件のインタビュー取材・記事化を経験。独自の「質問設計プロセス」と深掘り手法で、読み手に伝わるストーリーを構築します。

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