こんにちは。小梅です。
谷宮の記事を楽しみにしてた方、ごめんなさい。
今週も社長は忙しくて更新されなそうなので、慌てて僕がピンチヒッターです。
ちなみにピンチヒッターだった前々回(#7)、怒られそうだなぁと思っていたわけですが、なんと音沙汰なしでした!!
というわけで今回もゆるゆると書いていきたいと思います。
が、前回、社長はこんなことを書いていたみたいですね。
一理あるとは思います。
でもぶっちゃけどうでしょう?
上司・先輩にちくりと言われたら、恐縮しちゃいますよね?
まして相手が社長だったら?
弊社、わりかし自由な社風で風通しいいほうだとは思いますけど、社長にちくりと言われたら、僕なんてそりゃもう余裕で瀕死です。
社長は爪楊枝でつついたつもりかもしれませんが、社長の爪楊枝は社員にとってはエクスカリバーなんですから。
そこで、今回は世の皆さんがどれだけ会社で苦しい思いをしているのかを勝手に可視化してみようと思ってアンケートを実施しました!
僕自身はライターなので専門外ですが、弊社STSデジタルはマーケティング会社なので、こうした調査やデータ分析の実績とノウハウも豊富にあります。
お困りごとがあれば専門チームが力になれるはずなので、ぜひお問い合わせください。
勝手にアンケート! 上司(先輩)って全然分かってくれない!
【調査概要】
1-1. 調査期間:2024年3月11日
1-2. 調査実施者:小梅
1-3. 調査対象:20代〜60代以上の男女
1-4. 有効回答数:n=2411
1-5. 調査方法(集計方法、算出方法):インターネットによる任意回答
■質問内容
Q1-上司・先輩に言われた業務上の発言・指導などで不愉快に感じたことはありますか?
Q2-どのように不愉快でしたか?
Q3-部下・後輩などへの業務上の発言・指導で悩んだり、問題を抱えたことはありますか?
Q1-上司・先輩に言われた業務上の発言・指導などで不愉快に感じたことはありますか?
結果はこんな感じです。
「はい」と答えた人が59%。「いいえ」と答えた人は41%。
……え? ちょっと少なくないですか?
推定では余裕で「はい」100%だと思っていたので、目玉が飛び出そうでした。
ちなみに年代別で見るとこんな感じでした。
気になったのは、直近で最も指導されていて不愉快の鮮度が高そうな20代が、最も「はい」と答えた割合が低い(「いいえ」の割合が高い)ことですね。
他年代に比べて「いいえ」の割合が高くなった理由としては、
- どんな指導も素直に受け止められる
- すこぶる優秀なので、そもそも上司(先輩)に指導されない
- リモートワーク導入以降の社会人は上司(先輩)との接触が少ない
- ハラスメント防止の強化のおかげで上司(先輩)が割と優しい
- 何を言われても響いていない(あんま聞いてない)
- 忘れっぽい
- 匿名アンケートですら上司(先輩)の愚痴を言えないほど抑圧されている
- 上司と恋仲にある社内恋愛世代
- 半分はニート
- 感情を失ってしまった
などが可能性として考えられるでしょうか。
このデータの背景にある理由は気になるところですが、これ以上深掘りして調べるには膨大な時間とお金と専門知識が必要になります。
※ちなみに現時点でも、すでに会社のお金と僕の時間がかかっています。
勝手に実施したアンケート調査をいつまでもいじくりまわしていると、さすがに怒られるのが目に見えていますし、もしそうなったら僕自身が不愉快極まりないのでこれ以上の深追いはやめておきます。
(ご依頼があればいくらでも調べます!!弊社分析チームが)
さてさて、次は職業別に見てみたいと思います。
項目の左から2番目に注目です。
「経営者・役員」とありますね?
「はい」63.9%、「いいえ」36.1%なので、総計よりはやや高いとはいえ、そこに大きな差はありません。
ですが、「経営者・役員」ですよ?
このレベルになっても、不愉快に感じることはあるわけです。
もちろんその上司(先輩)が超イヤなヤツである可能性はありますし、もしかすると経営者になる前のサラリーマン時代のことを未だに根に持っているだけかもしれません。
でも、仮に偉くなって会社の中枢で経営を担ったり、展望を抱くようなポジションになったって伝わらんものは伝わらんわけです。
ちなみに、”経営者の上司って誰よ”という至極まっとうな質問は聞こえないふりをしています。
データって一見すると実態を反映しているようですが、実は分析者の視点や取捨選択による恣意性に溢れているものなんですよね。
Q2-どのように不愉快でしたか?
お次の質問。
Q1で「はい」と答えた人を対象に、複数回答可で答えていただきました。
選択肢はこんな感じです。
- 怒られていると感じた
- 見放されていると感じた
- 的外れだと感じた
- 業務と関係のない嫌味だと感じた
- 恐怖を感じた
- パワハラ
- セクハラ
- モラハラ
- その他
- 無回答
圧倒的に多い「的外れ」!!
人数にすると半数以上の727人が、上司(先輩)の指導を的外れだと感じたことがあると分かりました。
まさしく、伝わっていない証拠ですね。
僕自身、前職での話ですが「髪が長い! パーマかけるな!」と1時間しばかれたことがあるので、”こいつ何言ってんだろ、業務関係ないじゃん”と思う気持ちはめちゃめちゃよく分かります。
また、もちろん「部下から上司への”こいつの指導マジ意味わかんねえ~”」って思っていることも考えられますが、これって裏を返せば「指導する側の上司が部下の人となりや仕事のことあんまよく分かってねえ~」っていうことも言えるのかもしれません。
Q3-部下・後輩などへの業務上の発言・指導で悩んだり、問題を抱えたことはありますか?
最後は指導側の立場についてのアンケート結果を見てみたいと思います。
見事にQ1と逆ですね。
これはつまり、5人に1人は「上司(先輩)の発言・指導を不愉快に思うけど、自分が発言・指導するときはノープロブレム(だと思っている)」ってことになりますね。
これですよ、これ!!
自分が上司(先輩)の指導で大変な思いをしていても、いざ自分が指導する立場になるとなかなか気がつけないものなんですよね。
ですが、そんななかでも40代の努力と苦悩がすごかった。
指導される側としても、指導する側としても、40代が最も悩んでいる世代のようです。
- 中間管理職
- 仕事に対する責任が増した
- 自分が教わっていたやり方が今の若い世代に通用しない
- 時代の変化に追いつけない
- そもそも悩みがちな年代
- イマドキの若者が怖い
など、いろんな要因があるのでしょう。40代後半と20代前半であれば親子ほどの年の差があるわけですから、常識や感覚が大きくずれているのは当然のように思えます。
また、色んな職種のなかでも「経営者・役員」は比較的、部下や後輩への指導に悩んでいる方が多いことも分かりました。
つい最近、記事執筆のためにある経営者へとインタビューした際には、「企業理念や共通意識を社員みんなが持てるように伝えることは非常に難しく、そこに1番自分のリソースを割いているかもしれない」みたいなお話も伺いました。
指導――ひいては理念や自分のノウハウを後継に伝えていくというのは、経営者にとっては普遍的な悩みの1つなのかもしれません。
おわりに
今回は勝手にアンケートを取ってみたわけですが、お付き合いいただいた2411人の皆さん、本当にありがとうございました。
冒頭にも言ったように、マーケティング会社であるSTSデジタルには分析に長けた人間がわんさかいます。
今回の僕のアンケートでは実力的にも時間的にも費用的にも、表層をさらう程度の情報量ですが、分析チームが本腰を入れて深掘りすればさらに興味深い、あるいは根の深いデータを手に入れることができるはずです。
ご興味ある方は、調査したいあれこれについてぜひお問い合わせください。
……ちなみに何度も言いますが、僕はライターであってデータのアナリストでも何でもありません。
普段は著名人や経営者やいろんな人にお話を伺って回るインタビュー記事のライターです。
もちろんマーケ的なご依頼も大歓迎ですが、取材記事・コラム執筆などのお仕事もお待ちしてます!!