株式会社STSデジタル

#7 超訳・代表メッセージ

どうも、STSデジタルの小梅です。

どうも、STSデジタルの小梅です。

入稿ミスではありません。大事なことなので2回書きました。
誰だこいつと思った方、正しいです。

僕はSTSデジタルのライター兼編集で、社長・谷宮の代打です。

え? 社長の目じゃないんかい!
社員の目! しかも平社員の視力0.2の残念な目!

ところで、コラム開始から2ケ月、代打に替わるの早くないかという声はさておき。
こうなった理由は主に2つあります。

そりゃまず、社長は超忙しいから。
弊社、東証プライム上場企業のグループ会社なもんで、そのスタートダッシュともなれば忙しいのは当然。コラムなんて書いている場合じゃありません。
社長は社員が安心して働ける環境を必死で整えてくれているというわけです。ありがたいですね。

もう1つ、社長は文章を書くプロではないから。
世の中何事も餅は餅屋なんですよね。
僕がセールスチームの皆さんみたいに商談をまとめられなかったり、ディレクターチームの皆さんみたいにバチっとスケジュール引いて進行管理できないのと同じで、いい読み物を書くことにも技術が必要ですし、社長が頑張って書こうと思ったら時間も労力もめちゃめちゃかかってしまうのです。

だってほら、このリニューアルされたこのサイトの社長メッセージ見てください。

熱いメッセージですが、なにを言いたいのかいまいち伝わってきませんね?
伝えるとは何かを考え続けた結果、ズレるどころか伝わらないメッセージになっちゃってますね?

たとえば写真ひとつを見てみてもそう。

せっかく左腕を見せびらかしても、こんな情報は誰にも分かりません。

伝えたいことが伝わらないこともあれば、意図していないことが伝わってしまうことだってある。
「伝える」というやつは誰でも手軽にできるくせに、取扱注意の難しい行為なわけです。

勝手に超訳! 代表メッセージ

さて、写真はさておき、肝心のメッセージを見ていきたいと思います。

掴みはいいですね。どんな文章であっても書き出しは大切です。

どんな関係であっても「伝える」という行為が私たちのあいだには存在していること、そしてどんな立場でどんな相手に何を伝えるのかによって、伝え方や伝える内容が変わってくるという「伝える」の難しさや複雑さを言いたいのではなかろうかと思います。

ですが、次からが問題。
急にメッセージが空中分解を始めます。

いや、言いたいことは分かるんですよ?
でもさすがに繰り返し多くないですか? すれ違いすぎじゃないですか?

最初と最後で2回もすれ違う必要はありません。

それに「~だとしたら。」って読み手にそのあと続く文を委ねている感じ、雰囲気出ますけど雰囲気しか出ません。すくなくとも”伝える”ための表現としてはいまいちでしょう。

ここで大切な内容は、
「私たちはデジタル化でより素早く、より簡単に、より膨大に、繋がれるようになったこと」
「1回1回はわずかなズレでも、数が重なれば取り返しのつかない誤解やすれ違いになること」

の2つ。

文章に成形するならこんな感じでしょうか。

私たちはデジタル化により、かつてないほどに素早く、簡単に、膨大に繋がれるようになった。

しかし伝えることは繋がるよりも遥かに難しく、安易な気持ちで伝えれば、私たちは伝えるたびに少しずつすれ違ってしまう。

さて、次に行きましょう。

ここは決意表明的な部分でしょう。

私たちSTSデジタルの仕事は「伝える」ことであり、「伝える」というのがどういうことなのか常に考え向き合い続けていく、ということが言いたいはずです。

ところが、「努力すれば伝わるわけではない」のに「あきらめない」と精神論でぼかしているあたり、ほとんど何も言っていないのと同じになっています。

加えて、最初だけ”ですます調”なのが気になります。それに最後の「つくろう」って誰に宛てたメッセージやねん…という感じです。

私たちSTSデジタルの仕事は、伝えること。
「伝える」とはきっと、人から人へ想いや情報を繋ぐことだと私たちは考える。

生きているかぎり、伝えることからは逃げられない。
だから私たちは常に、「伝える」とは何かを考え続け、そこにいる人たちの想いに向き合い続ける。

自分の正しさや常識を疑い、潔く。
私たちSTSデジタルは、「伝える」を諦めない。

代表メッセージなので、会社の顔になる決意表明的なものを意識してみました。

……と、ここまで超訳をさらに超えて添削じみたことをしてきちゃいましたが、一生懸命書いた文章はたとえどんなに拙くても、小手先で綺麗に整えた文章より、遥かに心に響くものだったりもします。

ライティングには正解がありません。

だからこそ難しくもあり、やりがいがあることなんだと思います。
「伝える」を諦めず、今後も精進したいと思います。

◇◇◇

社長コラムの代打という謎の重大案件だったので、ちょっと長々書いてみました。

ちょっとやりすぎた気もします。

たぶんこのコラムが盛り上がって、僕のお仕事が増えたら、僕のポジションが守られるような気がしますね……。
応援よろしくお願いします!!!!